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未希子 坂田

ポップアップカフェ営業中! 〜cafeぷくぷく〜

いつか自分のお店を開きたい

こだわりのメニューや食材を多くの人に紹介したい

人と人がつながる場を提供したい


インザラフのポップアップカフェは、さまざまな想いを持った店主たちが営業しています。


そんな店主たちの想いやこだわりをお伝えする「ポップアップカフェ営業中!」。


今回は、毎月第4日曜日に営業中の「cafeぷくぷく」をご紹介します。


店主の荒井さんは、会社でSEの仕事をしながら、月に1回、スパイスカレーとスイーツを提供するカフェを営業しています。




いつかカフェをやりたいと思っていたという、荒井さん。


「食べるのも作るのも好きで、自分の作ったものをふるまって喜んでもらうのも好きなので、老後とか、いつかカフェをやりたいなと思っていました。会社員のうちにとは考えていませんでしたが、職場の同期で1dayバーをやっている人がいて、1日限定でもできるんだってことを知りました。それなら私も働きながらでもできるかもしれないと思って、検討しはじめたのがいまやっていることの直接のきっかけです」


当時、住んでいた千葉の松戸にもポップアップカフェがあり、通うようになったのだそう。


「チャイが好きで、いろんなところで飲んできたのですが、そのお店のチャイがとても美味しくて。店主さんに同じようなポップアップカフェを考えていることと、『ここのチャイが一番好きなんです』と話したら、『よかったら一緒にやってみる?』と言ってくださり、お店を手伝わせてもらうようになりました。優しい心の広い方で、『好きなもの作って出していいよ』とも言ってくれて、お言葉に甘えてフードメニューを作って出させてもらっていました」




お店を手伝いながら、自身でもチャイの屋台を出してみたいと、出店できるところを探していたそうですが、なかなか条件に合わず、残念ながら実現しませんでした。


そんなある日、インザラフのポップアップカフェを知ることに。


「インザラフのポップアップカフェ【Cafe ことと】の店主・大塚さんの後輩が、私の大学の同期だったんです。その同期がSNSに【Cafe ことと】の投稿をあげているのを見て同期と連絡を取り、大塚さんを紹介してくださったのがきっかけです」


早速、【Cafe ことと】に来店。広々として落ち着いた雰囲気の店内で、素敵な空間だなと思ったのが最初の印象だったそう。


「お店の雰囲気が、私のタイプだったのが一番の決め手でした。それまで見てきたポップアップカフェは、テーブルと椅子だけみたいなところも多くて、ここは、ソファーや小上がりもあるのもいいなと思いました。レンタル料も他より良心的だったので、挑戦しやすいし。大塚さんにも勧められて、やってみようと思いました」




メニューは、チャイを出すことをベースに考え、チャイならばとカレーをメインにすることに。かつお、昆布、鯖などの出汁を使っているのが特徴のカレーです。


「西荻窪はカレーのお店が多いので、普通のカレーとは一味違うものを提供したくて。変化球として、出汁のスパイスカレーにしました。出汁を使ったカレーは、一度、食べたことがあって、おいしくて、研究しました」


スパイスの香りと、食べるうちに出汁の旨みがあふれる優しい味わいのカレーは、クセになる美味しさ。季節の果物を使った月替わりのスイーツ、黒糖を使ったこだわりのチャイもおすすめです。




実際やってみると、気づきが多いという荒井さん。


「オペレーションの観点では、当初席数のことは全然考えていなかったのですが、慣れていないと、とてもひとりでは回せないなと思いました。毎回、友だちに手伝ってもらっています」


カフェの仕事は、普段の仕事とはぜんぜん違うとも言います。


「頭も身体も使い方が違いますし、IT系の仕事はお客さんとの距離が遠いので、自分が携わるサービスの持っている価値を相手に届けるまでがすごい複雑なんですね。それに対してカフェは、自分が作り出したものと選んだ空間をお客さんにすぐに届けられますし、喜ぶ顔が見られるのもいいなって思います。だからといって、今すぐカフェを開業しようというのではなく、しばらくはこういうカタチでやっていけたらなと思っています」




店名の「ぷくぷく」は、荒井さんの目指すカフェのイメージからきているのだそう。


「可愛い名前にしたいと思ったのと、カフェにいるときの満ち足りた感じ、そんな雰囲気を持っている言葉を考えたときに、「まんぷく」の「ぷく」って幸せな感じがするなぁと思って、「ぷくぷく」にしました。来店してくれた友人たちに『雰囲気いいね』って言われることが多くて、すごくうれしいですし、その中で自分がカフェをやっているという実感もご機嫌になりますね」




ポップアップカフェを考え始めた頃、周りの人に「やってみないとわからない」と言われたという荒井さん。


「千葉のカフェの店主さんや、こととの大塚さんなど、ほんとにいろんな方に『1回やってみないとわからないから、やってみな』って、背中を押されてはじめることにしました。もし出店を悩んでいる人がいたら、私も背中を押してあげたいです。やる日を設定してしまえば、走り出すしかないので(笑)。私は、もともと自分が好きだなと思っていたことを1日密度が濃いかたちでやってみて、お店をやっている自分はすごい幸せなんだなというのを再認識できて、すごくよかったです」


一方で、まだまだだと思うこともたくさん。


「製菓のことやスパイスのことが学べるところにいってスキルアップしたいなと思っています。実際にポップアップカフェの形で始めてみて、もっとやりたいこととか、必要なことが見えてきたので、1年間続けたら、次はインプットの時間にして、もっと質を上げていきたいなと思っています」


はじめてみないと気づかないことはたくさんある。気づけたからこそ、その先に進めるというのは素敵なことだなと思いました。


みなさんも、ぜひ、ぷくぷく時間を過ごしにきてください。


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ポップアップカフェ「cafe ぷくぷく」

毎月第4日曜 10:00〜18:00

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